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ラベル(杉山清貴&オメガトライブ)が付いた投稿を表示しています

「TRANSIT IN SUMMER」真夏のハッピーな雰囲気あふれる逸品! AQUA CITYから

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「 TRANSIT IN SUMMER 」 杉山清貴&オメガトライブ from album AQUA CITY 1983 デビューアルバムは、あらゆる意味で衝撃的でした。 ジャケットのデザイン、色、レコードジャケットを持ったときの感触。 レコードを入手するときに、知っているのはデビュー曲のみ。 「SUMMER SUSPICION」しか知らない状態。 「SUMMER SUSPICION」のB面は未収録。 楽曲に関しては、ある種の賭けです。 「いいはず」としか言えない、期待値だけMAX。 はずれなかった。いえ、大当たりでした! アルバム「AQUA CITY」のA面を堪能してから、B面へ。 この明るい透明感あるサウンドと、吹き抜け空間のある空港ロビーのような広さを感じさせる音色がダイレクトに直撃して来ました。 歌詞の英語パートも、いい感じで聞き心地が良いです。 サビで効果的に英語を歌うスタイルって、個人的に大好きなんだと思っています。 日本人アーティストが、まるごと一曲すべて英語歌詞で歌うよりも、基本は日本語で、ぽつんと英語混じりみたいな。そのくらいが好きなのかも。 南国へ飛行機で旅行したことなんて、憧れにしか過ぎず。 いいなあ、行ってみたいなあ。と思い描くだけの空想の時間です。 思春期であり中二病の時季まっさかりだったのでしょう、いろいろ妄想と空想を楽しみながら聴いていました。 「AQUA CITY」のなかでも、なんだかハッピーな雰囲気があふれている一曲です。 「 TRANSIT IN SUMMER 」 杉山清貴&オメガトライブ from album  AQUA CITY  1983 この歌は、ひたすらハッピーで気持ちいいです! written by 水瀬次郎

「サマー・サスピション」杉山清貴&オメガトライブの疾走感あるデビュー曲

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「 サマー・サスピション 」 杉山清貴&オメガトライブ single 1983 on AQUA CITY それは疾走感です。まさに胸の奥に走り去る風。ほほで感じる以上に痛い風です。 水色のトロピカルさと裏腹に、胸を切り裂くような悲痛な歌声に聞こえる瞬間さえあります。 発売当時のことは、私は記憶があいまいなのですが、1983年の7月になった頃からFMでがんがんにかかりまくっていたのは強烈な記憶です。 イントロが始まると、あ、なにか来る! という緊張感が、こみあげてくるのですよ。 キーボードは深い海のような映像を想像させてくれました。 年齢を重ねて、あらためて聴いても当時のインパクトは簡単に思い出せます。 ギターソロが最高なんですよ。 ツインギターですね。 ギターが弾くメロディは、歌とは別のもの。 けれども、なにか詩を感じることができます。 ギターソロからギターソロへ、いわゆるツインギターの構成になっていることで、グッときます。 胸に迫るものがあるんです。 言葉以上の説得力ではないでしょうか。 夏に似合う曲は、たくさんあります。 けれども、ここまで深い傷と無言の叫びが深く表現されている夏の音楽は稀有ではないでしょうか。 シングルは大ヒット。 テレビに出演することも、あったでしょう。 私はテレビを見る機会が少なかったので、いつかテレビ局のアーカイブで見られるようになればいいなと思っています。 杉山清貴さんの歌声は、「バンドのヴォーカル」だなと感じました。 ロックバンドのヴォーカルです。 ギターのエッジが効いた旋律も、乾きつつも潤いのあるカッティングも素晴らしいですし、ドラムとベースの協奏関係は絶妙にグッときます。 特徴的なのは、キーボード。 とにかく深みがあるんです。 深い、でも透明度が高くて、のぞきこんだら吸い込まれてしまいそう。 美しいから近づきたくなるけど、近づきすぎると怖くなる。そういう印象がありました。 1983年9月にリリースされたファースト・アルバム「AQUA CITY」の一曲目を飾っているのも「サマー・サスピション」です。 これから始まる映画の幕開け、そんな期待と緊張を凝...

「SILENT ROMANCE」杉山清貴&オメガトライブの哀しい音色が心の悲しみを癒す

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「 SILENT ROMANCE 」 杉山清貴&オメガトライブ from album RIVER'S ISLAND 1984 「SILENT ROMANCE」はバラードならではの深い碧さが感じられる音色です。 その余韻で、オレンジ色やパープル色が、うっすらと。 夜を越えた明け方の空のような、夜明け直前の空気に似ているのかも。 杉山清貴さんの透明感のある声は、まるで ディストーションの効いたギター のように伸びていきます。 間奏のギター との相性も抜群ですね。 聞き所は、 ギターソロ直後のコーラス と、ボーカル。 その 掛け合い です。 素晴らしいハーモニー。 哀しみに満ちている世界が、透明感があって美しすぎて、なにかを錯覚しそう。 「悲しい歌を聞くことで心が癒されることがある」という話を聞いたことがあります。 「 悲しいからこそ、癒しになる 」のだそうです。 心の中に残されている哀しみと向き合うとき、挿入曲としてお聴きください。 歌詞の意味がわかるからこその嗚咽があれば、音楽の旋律そのものの美しさの感動もあります。 「 SILENT ROMANCE 」 杉山清貴&オメガトライブ from album  RIVER'S ISLAND 1984 written by 水瀬次郎

「ALONE AGAIN」杉山清貴&オメガトライブ「あなただけの恋愛映画」を上映する日のテーマソングにどうぞ

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「ALONE AGAIN」 杉山清貴&オメガトライブ from album   AQUA CITY 杉山清貴&オメガトライブのファーストアルバム「AQUA CITY」のラストナンバー。 究極のバラードです。 どこにいても、恋愛はトロピカルな要素がいっぱいあると思うんですよね。 特別な観光地やリゾート地にいなくても、恋愛模様は素敵なものです。 夏の終わりの刹那に感じるのは寂しさでしょうか。 恋愛の喜びに満たされている人たちなら、むしろ夏よりも秋のほうがファッションを楽しめたりして華やかに感じられるかもしれません。 もう終わってしまった恋でも、悲しみが癒えて痛みに苦しまずにすむようになれば、華やかでトロピカルな記憶に変わっているのではないでしょうか。 あなたひとりのなかで、懐かしい思い出が浮かびあがってきたら、ドラマを眺めるような気持ちになってみてはいかがでしょう。こっそりと恋愛映画を観るように、客観的な視点で。 恋の終わりを知り、愛の喜びを知ることができた人たちに、そっと耳を傾けて欲しい一曲です。 こっそりと、あなただけの恋愛映画を上映するときのテーマソングにしてみてください。 「ALONE AGAIN」 杉山清貴&オメガトライブ from album   AQUA CITY 1983  written by 水瀬次郎

「アスファルト・レディ」杉山清貴&オメガトライブの焦燥感に満ちた悦楽に見え隠れする色香のある強硬なサウンド

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「 ASPHALT LADY 」 杉山清貴&オメガトライブ Single 1983.10. 杉山清貴&オメガトライブのファーストアルバム「AQUA CITY」がリリースされて翌月。 『 もう新曲が出るんだ 』という印象でした。 FMから流れてきた楽曲は、秋ならではの華やかさと切なさが混在しているような素敵な音色と、ちよっと せっつかれたような焦燥感が素晴らしくて 一気に魅了されたのを覚えています。 キーボードのかっこ良さ!さらに磨きあがっている感じがして、当時は最高に「洗練されている」と感じたものです。 おしゃれになりたい、かっこよくなりたい、という気持ちにピッタリとハマッてしまった一曲です。 アルバムへの収録は「 RIVER'S ISLAND 」なので、年が明けてからのことでした。 シングルバージョンはアルバムバージョンよりも速めにフェイドアウトしているのが印象的。あえて多くを歌わないというコンパクトなシングルエディットになっていて、それゆえに後をひくのでしょう。 サウンドは、どこか強引です。強硬に突っ走っている感じがします。もっと荒削りのほうがワイルドさがあってかっこいいのでしょうが、絶妙にお洒落な編曲と演奏にまとまっています。 歌詞の通りというよりも、やや音色に誘導されて「女性像」が思い浮かびます。FMから流れていた回数は、多くはなかったかもしれませんが、聴くたびに映像を感じることができました。 ウォークマンに入れて連れ歩きたい音楽ですが、当時の私はウォークマンを持っていません。おそらく、うろ覚え。それを脳内再生させながら楽しんでいました。 セカンドアルバム「 RIVER'S ISLAND 」が発売されたときは、もう楽しみで仕方ありませんでした。でもね、アルバムで聴いたら「あれれ?」という肩透かしをくらったような印象に変わりました。脳内再生しすぎたからでしょうか。こういう曲だっけ?と。 後に発売される「 SINGLE'S HISTORY 」で、 シングルバージョン を聴くことができました。そのときは「そうそう、これこれ。これだよ」と思いましたので、アルバムバージョンとシングルバージョンは曲の長さだけでなく何かが違うのかもしれません。 『シングル盤のほうが...

「AQUA CITY」杉山清貴&オメガトライブ夏の終わりのファーストアルバム

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AQUA CITY 杉山清貴&オメガトライブ 1983.9. いつもと違う街にいました。 文化祭で知り合った音楽好きの仲間と会うために訪れた街です。 レコード店に寄ろうという話になって、ふらりと入ると真っ青なポスター。 壁、レジの周り、もしかすると天井近くまで、あれ何枚くらいあったんだろう。 同じポスターが、ずらり。 圧巻でした。 いままでそういう景色は記憶にないかも。 もちろんレコード店なので、 新譜のポスターが貼られるのはいつものこと 。 人気アイドル、人気バンド、アーティストのジャケット写真や、ブロマイドのようなポスターたち。 でも、真っ青なポスターはトロピカルな色と写真で 街の風景 だけ。 歌手もバンドも、まったく姿が映っていません。 まるで 旅行センターに入ったかのような印象 です。 ポスターに目を奪われました。 手書きのPOPだったのか。あるいは宣伝用のシールだったのか。読みました。 「AQUA CITY  S.Kiyotaka & OMEGA TRIBE」 そして ロゴ 。 ほぼ一瞬です。魅了されてしまったんだと思います。 杉山清貴&オメガトライブ は、知っていました。 デビュー曲「SUMMER SUSPICION」 が夏休みの間にジワジワとヒットチャートを上昇中。 キーボード が印象的な楽曲で、声がスカーンと通り抜けていくイメージがあって、ギターソロでは ツインギターの掛け合い風なメロディ も印象的。 ラジオでよく流れていて聴いていたので知っています。    # 「こういうの好きでしょ?」 と、一緒にいた仲間の一人が私に言いました。 「うん。いいね」 「だと思った。買っちゃえば」 「欲しいけどアルバムは高いよムリ」 「えー。いまならほらあのポスターもらえるよ!?」 「いいね欲しいけど」 「お金ないの?」 「あってもキツイっていうか」 「ねえねえあのさみんな、ちょっとちょっときてきて」 「どしたん」 「あー?なんか見つけた」 「みんなでプレゼントしましょうよ」 「あ?誰、誕生日」 「じゃないけど似たような感じ。あれ。みんなで出し合って買おうよ」 「いやいやちょっとそれは」と私が言うと、 「...

「君のハートはマリンブルー」杉山清貴&オメガトライブ 永遠に夏の蜃気楼かもしれない1984年のヒット曲

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「 君のハートはマリンブルー 」 杉山清貴&オメガトライブ Single 1984 on album RIVER'S ISLAND タイトルに魅かれて手に取った音楽。 どこか息苦しさと切なさが漂っているアレンジでした。 もっと無防備にトロピカルな恋を楽しんでいるような世界 を思い描きながら聴き始めてしまったので、胸に迫るものがありました。 フィクションでも、リアルに痛い。 海岸線を走るバス を思い浮かべながら、なぜか子どもの頃の記憶がよみがえります。 歌詞の世界は胸に刺さりつつも、 音色と旋律は幻影的なノスタルジーの風景を見せて くれました。 恋愛未満の幼馴染との関係や、なりゆきまかせで会話を楽しんでいるうちにノリであんなことやそんなことになってしまう、そんな映画を観ているようです。 気持ちよりも体の求めるがまま、 体が素直に感じるままの生命の躍動 が、ひっそりと息をひそめている感じがします。 自分の実体験というより、見たことあるのかないのか不明のままイメージの世界が映像化されていくようです。曲の終わりに脳内映像も終わります。 ドアの向こう、壁の向こう。 世界は窓から見えるだけ 。 密室ではないけれど、そこにいるのは二人だけ。 まるで ドライブインシアターで短編映画を観ているよう でした。 まだ免許どころかドライブの経験すら、ほとんどない時期です。 うわさでは知っていました。 遠くから眺めたことはあります。 黄昏の美しい空と、駐車場の端にあるスクリーン。 自分が知っているのは学校の視聴覚教室のスクリーンですが。 いろいろな記憶とイメージが混ざり合って、別世界を見せてくれます。 大人の世界に憧れていたから こそ見ることができたのかもしれません。 歌詞の内容と関係なく、心地良く聴いてしまう自分もいるのです。 音楽として、 音の波動に体を預けて、マリンブルーを感じながら 過ごす5分間。 冬に聴いたので、透明な空気感と肌寒さが付きまとっています。 「 君のハートはマリンブルー 」 杉山清貴&オメガトライブ Single 1984 on album RIVER'S ISLAND written b...

「サイレンスがいっぱい」"A lot of silence" Kiyotaka Sugiyama & Omega Tribe Ballad that feels the summer sun

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「 サイレンスがいっぱい 」 杉山清貴&オメガトライブ 1985 single 「ふたりの夏物語」に続いてリリースされたシングル。 初夏の発売 だったと記憶しています。 バラードです。 "A lot of silence" Kiyotaka Sugiyama & Omega Tribe 1985 single A single released following "Futari no Natsu Monogatari". I remember it was released in early summer. It's a ballad. すーっと 空気が澄んでいて、深呼吸したくなるような音 に感じられたのを覚えています。 最初に聴いたのは、 FM 番組。フルコーラスではなく、やや短めだったかな。とても静かだけれど、心に迫ってくるものを感じました。 穏やかなんだけれども、張り裂けそうな感じ がしたのを覚えています。 思春期真っ盛り に聴いたので、とにかく 音ひとつひとつが輪郭も歪みも強烈 に感じられてしまって、いまでも 色あせることのない名曲 です。 誰もが十代のころに聴いた音楽って、いつまでも フォーエバーグリーン なのではないでしょうか。音楽そのものも素晴らしいですが、やはり 聴いた人 そのものの 人生というか青春というか、思春期そのものの素晴らしさが一番 なのかなと思っています。 I remember the air was so clear that I felt like taking a deep breath. The first thing I listened to was an FM program. It wasn't a full chorus, but rather short. It's very quiet, but I felt something close to my heart. It's calm, but I remember feeling like it was about to tear. Since I listened to it at the height of adolescence, ...

「ふたりの夏物語」杉山清貴&オメガトライブが放った永遠の夏メロ!

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「 ふたりの夏物語 」 杉山清貴&オメガトライブ 1985 杉山清貴&オメガトライブ の最大のヒット曲。 いまでも、ふとしたときに頭の中で口ずさんでいます。 FMで初めて聴いたとき、とてもキラキラとして輝いている音色に感じました。 レコードで買ったけれど、その音を再現できません。 そうなんですよ。 当時、 FMでは最高級の音質で音楽が流れていたんです。 今もかな。 だからFM番組を エアチェック して、カセットテープに録音したほうが「 良い音 」な場合が多かったです。 エアチェック とは、放送を録音することです。 オンエアーされているものをチェックする、キャッチする、録音する、みたいな感じです。 だからなのでしょう。 FM番組表 が雑誌として市販されていて、大人気でした。 付録の「カセットレーベル」も大人気。 むしろカセットレーベルが欲しくて FM雑誌 を購入することもあったくらいです。 「 ふたりの夏物語 」は、私にとっては「 思春期の想像上の夏物語 」というニュアンスです。 リアリティのあるドラマではなく、楽しむことを前提にした フィクション 。 だから、少しくらい、おおげさなくらいが丁度良いです。 レコードジャケットの写真も美しくて好きです。そのまま飾っておきたくなるジャケットです。 思春期の想像上の夏物語 。 ← 思春期真っ盛りに出会って聴いた曲なので、当時の自分自身を染めあげる 強烈なインパクトがありました。 当時、自分なりに毎日いろいろ頑張っていきていて、それでもどうしようもなくて傷ついたり疲れたり嘆いたり立ち直ったりしながら、ひたすら「未来」を信じて生きていたわけです。 垢ぬけなくて、情けない姿をさらしていたんだろうなあ。 だけど愛おしいです。なにもかも。 それになんといっても、いい感じで忘れています。 記憶が薄れているからこそ、「懐かしいなあ」なんて、しあわせに言えるのですよ。 だって現実は、本当に厳しくて残酷で、つらいことが多かったから。 思春期真っ盛り。 受験。 親の圧力。 身内からの嫉妬。 くらべられて、見くびられたり、敵意をむき出しに攻撃されたり、本当にどうしようもない時代でしたね。 くだら...

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